古本臭

坂戸市で毎月行われている読書会に、お客さんのお誘いでたまにですが出席します。先月の会で隣にいた年配の女性が「方丈記」を紹介してくれたのですが、かなり古い本で見せてもらった時に所謂古書的な匂いがしました。そのことを聞いたら「私は古本の匂いが好きなんです」と言うのです。それだけでもかなりの本好きであるということはわかるのですが、古いだけではなく本の作りが良く出来ていて読みやすいということもわかり、やはり読書家の選ぶ本は違うんだと思いました。

実はこの古本の匂いが結構気になっています。私が店にいる時はドアを閉めていますので、古本の匂いに完全に包まれている訳です。ドアを開けていると店の前の交通量が多いためうるさくて仕方ありません。窓を開けると近所の別の匂いと虫などが入ってきます。昨年の夏に閉め切ってエアコンをかけていたら頭痛がひどくて悩んでしまいました。私がエアコンが苦手ということもあるのかも知れません。そのせいもあって日焼けした本や傷みの激しい本、少し状態の悪い本を大量に処分してしまいました。

それで実は少しだけ匂いが改善されたのです。でも基本的に古本ですので色々な匂いは付いています。古書店に入るとじわーと感じるあの匂いはどうしようもありません。他所の店がどうかと言うとやはり適度に匂っています。価値のある置いておきたい古書類はどうしても新刊本の印刷臭とは違います。これは諦めなくてはならない問題なのでしょうか。皆さんの家で大量に古い本を持っている場合、部屋の中はどうなっているのでしょう。ちょっと気になります。今はなるべく新しくきれいな状態の本を揃えたり、古い本の表面をきれいに拭き取って磨いたり、空気清浄機を使ったりしています。別に本が嫌いということではないんですけどね。


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コメント: 1
  • #1

    仁井谷 明 (金曜日, 26 6月 2015 18:49)

    うまくいっているようですね。