ミニコミが好きです

開店時の案内にミニコミ、リトルプレス、地方出版、自費出版などと書いていたら、知り合いから何が違うのかと聞かれてしまいました。わかりにくい表現で失礼をしました。少し定義を調べてみましたが、あまりわかりやすくは説明できそうもないです。ミニコミとはマスコミに対する意味での造語で少部数の発行物として使われていました。が、本来は放送媒体も含まれるためミニコミ誌としての意味合いが強いです。そうなると同人誌があります。同じ目的意識を持つ人たちが集まって作る発行物として文芸詩などに多く見られます。

リトルプレスとは個人グループなどで製作発行まで手掛ける冊子で、製作者の趣味や嗜好が強く出てきます。小部数で趣味を共有する仲間たちに向けて発信する発行物となります。リトルマガジン、ZINE、なども含まれてきます。マガジンのジンからきているようです。自由に作る自主製作出版物で少部数の非商業的な発行物、手軽に自分を表現できる手段として使われているということです。文学的リトルマガジンと発行形態は近いと思います。この辺あたりまでがミニコミと言われるものでしょうか。

自費出版は趣味で作った本や作品集、自分史などを著者が自分で費用を負担して発行するものです。流通ルートに乗るのが難しいのでやはり少部数の発行となります。商業出版となると内容も含めて売れるものとなります。当然出版社が費用と販売まですべて負うものですので、そのような企画書でないと本は出されません。地方の出版社や小規模の出版社が出す雑誌など、地域の特色のある本や極めて専門的な少部数の本などを出しているものを地方小出版と言いますが、これもそう大量に売れるというものではありません。

店にはこのような色々な各地の本やミニコミ誌が置いてあります。今のところ定期的に仕入れて新刊本として販売している訳ではなく、このような冊子もありますという紹介もしつつ、元々同人誌をおける店が欲しいという目的に徐々に近づければいいなと思っています。最近は色々な冊子が多く出されていて、それも個性豊かなものがあります。自由な表現の場としてのミニコミが私は好きです。