読書の姿勢

近頃、老齢で視力の衰えが著しい。元々近視のために眼鏡使用を続けてきたが、重ねての老眼では本を読むのも億劫に感じてしまうことがある。老眼鏡も作製してみたが、一々取り換える手間が面倒でついつい裸眼での読書となっている。これがさらに眼鏡補正との差を生じており、字を眼で追うことに疲労感が出てきてしまう。年齢を重ねることからくるのは視力の低下だけではなく、視野の狭窄や混濁も当然のように出てくる。加えて若い時からの猫背を矯正出来ずにおり、長時間同じ姿勢を保つことがさらに肉体の疲労を生み出しているという状況だ。

さて、タイトルは読書に向き合う心構えではなく、どのような姿勢で本を読むかという単純なものである。規律正しく机に向かって、正座して読む人はそうそう居ないと思う。想像するに一番楽な姿勢でとなると、寝ころんで読むということになるだろう。でもこれが一番視力を低下させるらしい。また、内容が面白くなり、長時間の読書となると、どんな姿勢で読んでいても疲れてしまい、後で肩こりや身体全体にまで疲れが出てしまう。本を読むのも一定の時間で集中して読むのが良いのかも知れないと思っている。

最近少しずつ店の本を読んでいるので、以前と比較すると読書の時間が多くなっているのかも知れない。それで疲れてしまっても仕方がないことなのだが、少しでも読み終えてから売りたいと妙に頑張っている。店にいる間ずっと本を読んでいる訳ではないので、ちょっと変かも知れないが椅子に座って下を向いて読んでいる。これが私にとっては結構楽な姿勢と言えるかも知れない。ただ外から見ると、本を読みながら寝てしまっている人のように見えるのではないかというのが心配である。