あせらずコツコツ

 少しずつ店の本を整理している。一方で自分の好きな読みたい本を買い集めている。最終的には全体の本が入れ替わって自分のイメージしている店が出来上がる筈である。これはあくまでも予定していることなので実際はそのバランスが違ってしまっているのは仕方がない。本を並べていれば売れるし、ほしい本だけが入ってくるというわけでもないが、ゆっくりとその最終イメージに向かって進んでいると思っていただきたい。

 古本屋を初めてからこの間にいろいろな人と知り合いになり、それに伴う交際も少しずつ増えている。自分自身の興味の範囲でしか付き合えないが、それでも結構色々出る機会が増えているし、一緒に何かやりたいと思うこともあり、こちらも広がりがあると同時にすべてに関わっていくこともできずに悩ましい限りである。店を使ってできることがあればそれでもいいと思う。

 年齢を重ねて自分で何でもやれるということもない訳で、少しずつ自分の守備範囲で機会をつくっていくしかないということだろう。そう考えてゆっくりと取り組んでいる。この地には以前から色々な人たちが活動をしてきた歴史があるなと思っているし、今この場所で自分が何かできるのもありがたいことだと思う。ということはもう少し頑張ってみてもいいのかなということだろう。ただし残された時間をそんなに急ぐつもりはないと自戒しながら本を読み続けている。