情報の海で溺れる

 インターネットでの販売は未だにしていないが、ニュースの速報性を頼りにネットを繋いでいる。まずはメールのチェック、次に最新のニュースを見る、次にいつも見ている知り合いのブログを眺める、といったような状況で店が始まる。知り合いになった同業者のブログはいつも必ず書きこまれている。それも一日に何度も更新されていて感心する。本の話より社会情勢についてのコメントが多い。最近は政治ネタが多いので、そのように指摘したら政治ネタを導入に本の話題を入れるようになった。毎日ニュースを見聞きしているとつい社会的な事件や政治的な話に怒りの発言が出てしまうのだろう。それも当然だと納得できる。

 新聞を読み、テレビでニュースを見て、がっかりして呆れてしまったり、怒りを覚えることが日常になり、ついつい振り回されてしまっているなと感じる。もしかしたらスキャンダルの裏には私たちの生活にとって重要な隠し事が動いていると疑わなくてはいけない。あっちだこっちだと見せられていると疲れてしまい、もうどうでもいいやとなってしまっては困るから、目の前で交通事故が起こったら背後に武器を持った人が近づいていると思ってもいいかも知れない。

 何しろ次から次へ色々憶えることが多いのでそれらを覚えるのが大変な状況で全てを使いこなすまでには至っていない。選択することも無いのに色々な情報が自分の周りに溢れているのだ。携帯電話の機能を使いこなせないのでスマートフォンなど購入することもない。カードなど使わないので契約が解除されてしまった。少しずつ覚えて使いこなせるようになって初めて情報の選択が出来るようになる。でも本当に必要なものなのかどうかはわからない。銀行へ行くとATMの所にはパスワードを変えなさいとか指紋認証が便利ですとか書かれているが現状で不自由なことはない。パスワードを何度も変えたら憶えられないし、病気になった時など本人でないとATMも使えなくなる。少しずつ考えながらやるからあまり急かさないで貰いたいと思う。