時間の区切り方

  誰にとっても時間は重要なものだ。一日をどのように分けて使うのかはそれぞれ違っていても全体は変わらない。それをどのように使うのかで自分の生き方が変わってくる。その積み重ねが一生ということなのだろう。ゴールが何となく先に見え始めて来たような気がするので、あまり先を急ぎたくないという思いでい。

 何時だったか店の近くのライブハウスに、よしだよしこの歌を聞きに行った。何とも懐かしい元ピピ&コットのメンバーである。池袋にサンシャインビルが建設されていた頃、その空き地で唄の市というコンサートがあり、そこで聞いた覚えがある。メインの吉田拓郎がなかなか来ないので、泉谷しげるが穴埋めで二度ステージに出ていた。40年以上も前のことになるだろうか。

 顔を見ても何も思い出さなかったが、CDタイトル曲で、「一日の4分の3がすぎたあたり、やり残したあれこれはずっと新しい」と彼女は歌った。一日を4等分に区切れば一つが6時間になる。4分の318時間後ということか。この頃に夕日を眺めてビールを飲もうと歌う、彼女の人生もそういう時間帯になっているということなのだろうか。ゆったりとしたいい時間帯のように思える。

 最近、CDはほとんど聞かなくなってしまったので全部売り払ってしまった。もう買うこともないと思っていたのだが、彼女の歌った歌の中で一つだけ気になった曲があり、ネットでどうしても見つからないのでこのCDを買った。ライブとは少し印象が違ったが、確かにその曲だった。全体的に好印象の一枚なのでしばらくは聞いてみたい。私が聞きたかった曲は、実は彼女のオリジナルではなかった。ので、そちらも紹介しておきたい。(オリジナル・鈴木亜紀「たそがれ」)