本の在庫は泥沼

  本の在庫はきちんと管理しなくてはいけない。そうしないとこうなると言う見本のような店になっている。そこで一体どの位の量が有るのか棚卸しをしてみた。すると意外なことに全く予想通りの結果が出てきた。結構把握しているではないかと自己満足するが、内容的にはまだ不十分なラインナップなのも自覚している。もっと考えている線に近づけなくてはいけないと思う。

 ここの所で少しずつ増えているのはわかっていたので、それなりに減らしている途中である。不良在庫を抱えていても仕方ないのでストライクゾーンで勝負する野球投手のような心境である。でもそう上手くいけばこんな家が傾くほど本を抱え込むことも無かったのだから無理だろう。お客さんや知り合いに聞いても、皆さん捨てられない本を抱えて家を狭く使っているのがよくわかる。なぜ本が捨てられないのだろうと思うのだが、やはり買った時のことを考えたり、いつかもう一度読み直そうと思ったりして捨てるのはもったいないと持っているのだろうか。でも私もこうなって理解した部分もあるが、持っていても再び読む本はほとんどないし、処分してしまっても何の不自由もない。欲しければまた買えば良いし、借りて読んでも良いし、無くなっても何の心配もなく未練が残るだけ。持っている本を全部読むなんてできないと諦めて古本屋に売ってもっと本を流通させましょう。そうすればまた違った展開になるかもしれない。

 しかも最近は本が売れないと言われており、結果的には新刊本の値段がやたらと高くなってきている。そうすると余計に売れなくなって図書館で何カ月も待って借りて読むことになる。古本屋も新刊本を買って定価よりも高く売るようになる。こんな調子ではあまり良い方向には進んでいかないような気がして、最近多少高い本でも買いそろえてしまう傾向となっている。泥沼だ。