小冊子の魅力

 ミニコミ紙・誌が好きで集めてきた。最近よく見かけるフリーペーパーもつい貰ってきてしまう。全部を捨てないで持っている事はできないので気に入ったものだけを残しているが、さすがにもう置いておく必要もないので少しずつ処分している。これは「自然食通信」と言う季刊誌が廃刊してしまった後に出していたミニ通信である。出版社自体は今でも続いている。内容は本誌にも掲載されていた読者のコーナーとイベントの案内、簡単な特集記事で構成されている。廃刊となってからも読者からの手紙やイベントのお知らせが寄せられていたこと、また復刊の期待もあったのかもしれない。しかし、その後18年経った現在まで復刊はしていない。この雑誌には当地で活動している画家の丸木久子さんのイラストも掲載されていたのが懐かしい。内容的にはこれで十分売れると思うのだが、定期購読者を対象に発行されていたものである。残念ながらミニ通信は5号までしか出されなかった。ミニコミの特徴はこうして続かないことであり、それも集めて来た理由なのかもしれない。

 「自然食通信」本誌はたまに古本屋で見かけることがある。私も40年前に玄米を中心とした食事を始めてから、止めたりまた戻ったりを繰り返しているが、今はもうあまり食生活も気にしなくなってしまった。当時ショックだったのは屋久島に入り自然生活をおくっていたY氏の奥さんが癌で亡くなったことである。身近なところでは自然食品店を営んでいたK氏の奥さんも癌で亡くなっている。健康には気を使っている筈の人達が病気で亡くなっていくのは辛い。最近も健康雑誌が多く発行されているが、運動ではなくビジネス書である。買い取り書籍の中にその類の本がたくさん含まれていたので思い出した。「自然食通信ミニ通信」(自然食通信社)