食べるということ

 昨年の秋頃より胃の調子が何となくおもわしくなく、今年になってついに病院に行ってきた。しかし、特に異常は見つからず、結局老化現象ということに落ち着いてしまった。以後、体重は減ったまま推移しているが、毎日体重計で計測している。血圧も同様に測っているのだが、ほとんど変化が無いのでもう飽きてしまった。要するに老化とは胃腸の委縮により、食が細くなるということのようだ。美味しいものを食べたいとかという欲求もないので量が少なくて済むのならその方が良い。死ぬまで食べ続けなければいけないのだから食費が少なくなるのは歓迎する。

 以前にこの人の「ナチスドイツの有機農業」という本を読んだ。ドイツの食糧政策の歴史が系譜的に書かれており、とても面白く読んだ。その後に内容で触れられていたいくつかの本も読んでみた。今度は食に関するエッセイ集である。TPPから原発からと様々な面から書かれており、これも面白かった。個人的には最後の牛乳について書かれた所が勉強になった。今回も色々な本が紹介されているので入手できるものは購入して順番待ちをしている。所謂ひとり出版社である所から出されているもので応援したい。でもすごい社名だ。「食べること考えること」藤原辰史(共和国)