古本派

 暇な時間に好きな古書店のウエブサイトをよく眺めている。最近朝日新聞の日曜版に古本屋についてのアンケート記事が掲載されたようで、その内容にすぐ反応した文章が見られた。朝日新聞は読んでいなかったので意味がよくわからなかった。そこでネット登録して読んでみたが、それほど気になる内容ではなかったような気がする。しかし、一生懸命店を経営している人にとっては批判されているような気がしたのかも知れないと思った。古本派という言葉は古くて面白い。

 そのアンケートは、全国2000人弱の回答で、良くある数字のような気がする。大体政治関係の世論調査でも全国レベルで2000人に達しない調査結果がほとんどであり、それで支持率を気にしている訳だ。その調査結果では、古本を買う人は、32パーセントで571人となる。記事の中でいくつか紹介されているコメントも、良くも悪くも当然想定される内容であった。古本は安くて手軽で捨てやすいもの、古本屋に求められているのは充実した品揃えと偶然の出会いとなっている。また古本を買わない人は図書館を多くが利用しているようだ。矛盾しているのは、古本を嫌う理由に汚れや他人が使った本は嫌という所だろうか。図書館の本こそ数え切れない人の手に渡って読まれているのだろうと思うのだが。

 興味深い数字は、電子書籍を利用している人が、16パーセントで286人いることである。これは果たして多いのか少ないのか、どう見たらいいのだろうか。書店には相変わらず多くの人が見られる。先日出かけた古本市にもけっこう人がいた。自分も電子書籍で本を読んでみたが、今では端末も置いてあるだけで読んでいない。

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コメント: 1
  • #1

    午後の時間割 (火曜日, 11 4月 2017 21:53)

    自分も「古本は生理的に嫌だ」という潔癖な人の意見をかつて聞いたことがあります。個人的にはその古本をどんな人が読んでいたのだろうと、想像することがあります。それは結構楽しい瞬間ですが。時々ページの間に書店で買った時のレシートや、カフェやレストランのショップカードが挟まっていて更に興味をそそられます。本の買い方も人それぞれです。経済的に許せば買いたい新刊書はいくらでもあるのですが、多くの場合古本で我慢しているのが実情です。もっともそれで十分満足なのですが。