いつも思うこと、その繰り返し

 店の休みを利用して本の買い取りを実施、前日に訪問して下見に行く。さほど量はないのでついでに縛りあげて束にしておくことにする。本棚から取り出して縛り始めたが、依頼主が手伝いに参加し始めたら一気にペースがダウンして結局2時間かかってしまった。一冊ずつ取り出して埃を払いページをパラパラと捲る。この様子を見ているとなかなか終わらないだろうなと思うが仕方ないことだ。そのうちに捨てないで取り置く本も少しずつ出てきてしまった。一日位なら良いだろうと思い切り縛りあげて積み上げた。前回同様に無くなった人の遺品のような本の山である。さほど量は無くても何が出てくるかわからないのでとにかく捨ててしまうのが一番良い方法だと思う。何もなかったことにすればそれで済む。

 縛り上げた本の大半は雑誌類だった。ほとんどと言ってもいいのでそのまま倉庫に運び入れた。時間のある時に少しずつ整理すれば良いだろうと思ったが、2日で仕分け終わった。結局そのほとんどを捨てることにしたからだ。店に置きたい本もなく売れる見込みもないので仕方ない。持ち主にとって本は知識の詰まった大切なものだが、他人から見たら邪魔な荷物でしかない。ガレージセールやフリーマーケット、インターネットで売るなど面倒で時間がかかる。残された荷物は残された人が片づけなくてはならない。それがどれだけ大変なのかここ何件かの買い散りで実感した。