未解決事件を追う

 今読んでいる本が面白くて少しメモを取ろうとしているため終わらないのでその合間にこちらを読んでいた。元々未解決事件などののノンフィクションやドキュメンタリーが好きで書店で見かけるとつい買ってしまう。その類の本も待機している本が何冊かあるのでなかなか読み終わらないでいる。日航機が上野村に墜落してからもう33年も経っているのだそうだ。週刊誌などでたまに当時の生存者の記事が紹介されることがある。大量の死者が出たにもかかわらず何となくすっきりしない印象がある。毎年慰霊の登山がテレビなどで紹介されるが遺族が高齢化するとどうなるのだろうか。筆者は元日航の客室乗務員で以前にもこの事故の本を出している。今回は「事故ではなく事件か」という帯文にあるようにかなり踏み込んだ内容になっている。しかし客観的事実を揃えていてもまだ何も断定することは出来ない。何しろ自衛隊やアメリカが出てくるのだから国としては事件ではなく事故としてすでに終わったこととして処理するしかないのだろう。当時自分の実家のあたりに墜落するのではないかとニュースを聞いていたことが思い出される。「日航123便墜落の新事実」青山秀子(河出書房新社)

 もう一冊は書店で衝動買いした件の本屋の本、色々な古本屋を紹介したものでやはり何となく買ってしまう訳である。「日刊ゲンダイ」に連載されていたそうだが読んでいなかった。人は何故古本屋を始めるのかと言うことに興味を持って読んでいる。特に今風の若い人が何を思って古本屋なのかという部分には関心がある。「すごい古書店変な図書館」井上理津子(祥伝社)