新しい社会づくり

 お客さんに薦められて読み始めた本がある。40代の若い大学教授の対談と言う形式で構成されているが、タイトルから想像できる社会主義的な思想からは少し離れて市民参加型の地域共同体づくりが語られている。折しも社会状況は選挙の真っ最中で中央では政治ゲームのようなことが行われているのでぴったりの本である。既に一度読み終えているが、また再読してみた。さらに面白いのでいくつかの個所を読んでみたいと思っている。
 今の社会状況が19世紀のイギリスに似ているという。確かに貧困や格差は顕著になっているが、日本はこれから新しい高齢社会になっていくのである。そこでは今までの経験とは違った新しい社会がつくられていくことになる。政治的にも変化が求められてくるだろうし、若い人たちがどのように考えているのかは大いに興味がある。今は自分が次世代の人たちの役に立つことがあるのかと模索している所である。「僕らの社会主義」國分功一郎・山崎亮(ちくま新書)