定年後をどう生きるのか

 近くの地方百貨店に開店した大手書店の棚構成はなかなか頑張っているという感じがする。お客さんはやはり高齢者と買い物ついでの女性なのだが書店としての本棚をきちんと崩さないで作っている。最近は文庫の値段が高くてなかなか新刊では買う気にならないのだが気にすることなく文庫が立派に並べられている。いつも気にしている訳ではないがあまりお客さんは増えていないような気がするのでこれからどうなるのかと心配もしている。自分としては雑誌をもう少し頑張ってくれればこの書店があることは良いことだと思っている。頑張って色々な特集やフェアを開催しているが多いのが高齢者向けの企画であるということである。それにしても今のままだとやがては人口の半分が高齢者という時代になってくる。要するに働かない人が増えてくることになるのだ。そんな人生後半をどのように生きるのかと言う本がやたらと多い。貯金や保険や年金についての知識や趣味や地域における活動の参加についてなど同じような本が次々と作られている。先日地域の仲間たちの話し合いにおいて年取ったら田舎には住めないというのがあった。あるいは住めなくなると言った所かも知れない。定年になったら田舎暮らしをしてのんびりと老後を過ごすというのは誰もが考えることだ。でも車がないと何処にも行けないので病院にいくのも買物にいくのも難しくなる。まず免許を返納しなさいと言われるのだから生活そのものが成立しなくなる。今回みたいな大雪でも降ったら何処にも行けないばかりか家から出られない生活になってしまうのだ。そんなことが現実的な問題としてあることがよくわかる。今日もまず家の前の雪を何とか片づけてそれから危険な道路を走りながらやってきた。