難しい対談

 すでに何冊か読んでいる南直哉氏の本である。今回は歌う神主さんとの対談なのでもっと柔らかくて読みやすいのかと思ったら相変わらず理屈だらけでかなり難しい。これだけ本にすると難しいのに語りは落語みたいで面白いということである。何を読んでも同じような印象を受けるのだがこの人は宗教家として何を望んでいるのだろうかと思ってしまう。この前は偶然にしてテレビにも出ているのを見た。小さいころからの疑問を今でもずっと追い続けている様はいかにも理屈っぽい少年がそのまま生長したようだ。前回の牧師との対談より今回は難しくて読んでもそのまま通り過ぎていってしまう所があった。その問い続ける姿勢が何処までいくのかすでに何冊かの本は買ってあるので再度読んでみたい。「死と生恐山至高対談」鎌田東二・南直哉(東京堂出版)