ラジオとカメラ

 全く知らない人だったがどこかの書評から読んでみようという気になった。その時は永六輔という人は写真が嫌いだが大石氏には撮影されるということが書かれていたのだったと思う。知らない人だったので読む気になったのに買い取りで偶然にも沖縄を取った本が入ってきた。こんなことが結構あるので面白い。写真家の本は大竹昭子という人の評価も良かったので何冊か集めて棚に並べている。その内の一冊を読んだが写真よりも文章が上手いと思った。就職しないでいきなりフリーのカメラマンとして仕事を始めたので若い時から苦労したという話がでてきた。既刊の本のタイトルを見ても社会派の写真家として活躍してきた様子がわかるのでそうだろうと納得できる。二人の対談が元になってこの本は出来ているので話し言葉で昔からの思い出が語られる。写真と放送ということになるとそれはテレビではないかと思うのだがそこから離れていった人の想いが出ている対談である。「レンズとマイク」大石芳野・永六輔(藤原書店)