この時代の音楽

 少し前からだろうか昔懐かしい音楽関係の本が出るようになった。団塊世代の定年退職に合わせるかのようにである。同時に楽器をもう一度弾いてみたいという事も起こり始めている。今この世代が商売のターゲットになっているようだ。生活には困っていないし趣味も多い。この本もそんな一冊と言えるのかもしれない。グループサウンドが流行した時からニューミュージックの時代へと音楽の世界で成功をおさめた様子がうかがえる。私もまさにこの時代を同時に歩いてきた世代でもあるので懐かしく読むことが出来た。当時の私が文章にまとめようと追っていたのはフォーライフレコードのことだった。ほとんど同じような軌跡をたどっているがどちらも既に次の世代に移っている。最初の口絵の部分には懐かしい写真がちりばめられている。これらの懐かしいものが今は高価な値段で売られているのだそうだが古本もまた同じようなことが起こっている。「村井邦彦の時代」松木直也(河出書房新社)

コメントをお書きください

コメント: 1
  • #1

    岩田和彦 (土曜日, 23 2月 2019 09:43)

    丁度その後、店に寄ってこの本を買わせて戴きました。残念ながら、あれから未だ時間無く開いていませんが…。
    追伸、日本古書通信の二月号、岡崎氏の連載頁に昨年末の貴店の取材の事が書いてあります。小生も登場してしまっています(笑)
    丁度連載100回目記念でした。
    では又、明日寄れるかどうか…?