疲れる本を読む

 何処で出会って入手した本なのか全く覚えていないのだが面白そうな表紙だったので読んでみた。内容は全く真面目なもので最近よく見かける良心的な福祉施設を設立するというストーリなのだが読んでいてかなり疲れてしまった。ふざけた文章ではないと思うのだが近頃はこんな書き方をよく見かけるしファンも多いだろうと思われる。売れている本らしくちくま文庫でも読めるようだ。よりあいのヨレヨレに載せたものがこのへろへろの内容なのである。高齢化した社会で本当に求められている政策を実現していこうとするとこんな感じになるのだと思う。それは幾つかの先駆的な施設で当初から取り組まれていたものである。だが社会全般では全部がそうなることはなく稀な取り組み例として紹介されるだけである。だからそれは面白いのだが。「へろへろ」鹿子裕文(ナナロク社)