生活をうたう

長い梅雨が続いていることもあり本を読む時間が多くなっている。おかげでこの間読む調べてきた京都や神戸など関西の詩の世界を知ることができた。以前から何人かの詩人の作品が気になっていて読みたいと思っていたがなかなか入手することが出来ずそのままになっていたのだ。今はその周辺の本や同人誌をネットで購入して読んでいる。魅力的な人物が多く見つかりますます範囲が広がっているような気がする。当時の詩や短歌が作られて仲間が増えて色々な関係性が生まれていく過程を読むとその時代の様子が現実に見えてくるようだ。その時の社会的な背景には戦争があり内容にも当然反映してくるのだが詩作という行為がそのまま生活としてあったということが見えてくる。作品を読むと同時に時代を読んでいる思いである。この間興味を持って読んできたこの流れはもう少し続くのかも知れない。「詩のある日々」河野仁昭(京都新聞社)、「戦後京都の詩人たち」河野仁昭(すてっぷ発行所)、「行きかう詩人たちの系譜」和田英子(編集工房ノア)