そんな時代だった

相変わらず本に関する本を読み続けている。これは雑誌「本の雑誌」に連載されていた読書日記のような本だ。思い返してみるとけっこうこの人の本を読んでいて店にも何冊かは置いてある。ただ残念ながらあまり内容を覚えていないので申し訳ないと言う感じがする。毎週古書市に出かけて注文してくるのだからこのペースでいくと家にはかなりの蔵書が溢れかえっていると思う。それでも書店に寄ってはまた本を買いという生活をしているのだから驚いてしまう。驚く内容はもう一つあって別の日記では夜になると飲み歩いている記録が綴られているのだ。見るとこの手の日記が何と店には三冊あった。それにしてもこれだけ本を読んでいることが恐ろしい話だ。日記なので詳しい内容まではわからないが皮肉っぽい書き方から自分よりかなり年長なのかと思ったら意外と下だったのにも驚いた。ついでに今連載している「本の雑誌」のことが書かれている昔の本も合わせて読んでみた。私が上京した時期に出されていたので興味を持って読んでいたのだが何と創刊は1976年だった。こちらも発行当時は皆若いのだから血気盛んな事例が色々書かれている。そんな時代だったのかも知れない。「昼夜日記」、「書中日記」坪内祐三(本の雑誌社)、「本の雑誌風雲録」目黒孝二(本の雑誌社)