時代の感性

今日は日曜日で参院選の投票日だが店の前を通る人はあまり見ない。天気も持ち直したのでどこかへ遊びに行ってしまったかもしれない。今は昔と違って期日前投票と言って事前に気軽に投票できるようになったのですでに投票を済ませている人もいるかも知れない。昔は仕事などで当日投票できない人が事前に投票できるシステムだった。投票率が低いのでとにかく選挙に関心を持ってもらわなくてはいけない。投票時間も2時間延長したし期日前投票も簡単になった。だがほとんどの人は今日の投票日に投票すると思う。今回の選挙では当初は期日前投票は少なかったようだがその後に前回同様に多くなってきたと報じられている。もしかすると意外と関心が高くなって低調と見られていた投票率も上がってくるのかも知れない。日曜日の店は相変わらず暇なのでちょっと調べ物をしていたら若い人が来店した。特に本を見ることもなく聞かれたのはこの地区の投票所がわからないと言う。これはきちんと教えてあげないといけないと思って思い出すように場所を教えた。住んでいる所は違うのでここで投票したことはないが歩いてくる途中にその場所があったのを思い出したのだ。自分が若い時にはほとんど選挙に関心が無くこんな場合にはおそらく家に帰ってしまったろうと思う。若者が投票したくなる参院選になったとしたら結果は又変わってくるのかも知れない。この本は実はまだ読んでいる途中である。というかまだイギリス労働党の党首選の部分までしか読み進んでいない。ただこの候補者の選定過程が面白いのだ。決してリーダーシップのある候補者でもなく押されて出た訳でもないのに自分が出るしかないのかという結論を出した。候補者として名簿に名前を載せることが重要だということから左翼的な労働者側の立場を代表して立候補するのだ。名簿登載のための推薦者を集める作業が難航するが土壇場で集めることができる。ここでやっと3分の1位であるが面白い。簡単に政権を取れる政党ではなくなり接戦を強いられるのは世界で同様の政党が多く見られる。それでも支持する人たちがいてなお且つその勢力の中でも意見の違いがあり対立していく。そんなことはどこでも同じなのだと実感する。でもどこかで変わることがあるのだろうか。そんな可能性が見え隠れする。「候補者ジェレミー・コ―ビン」アレックス・ナンズ(岩波書店)