多くの時間を一人で過ごす

新型コロナウイルスの感染流行のニュースだけではなく外出を自粛して家で過ごす事について考えてみた。そう言えば店は開けてもお客さんが来ない時間が多いと言うかほとんどであるので正に引きこもっているような状態なのだ。だからと言ってそんなに暇を持て余している訳ではなく何かしらのやるべきことを見つけては日常を過ごしているのだ。思い出して見ると自分の小さい頃には学校に行くことや友だちと遊ぶことの合間に家の仕事を手伝ったりしていたが結構一人で本を読んでいる時間があった事を思い出した。今の子供より時間的にはもっと余裕があったように思うがそれでも結構忙しかったのではないか。そんな中で一番時間を使っていたのはやはり本を読むことだったのだろう。すぐに目が悪くなり眼鏡が必要になっても更に読む事に時間を取られていたような気がする。何でも良かったのだが残念なのは貸本をそれほど利用していなかったことだ。貸本屋の存在に気がついた頃にはもう雑誌の時代になっていてそれほど借りる機会は無かった。それでも最後の頃に少しだけ利用した事があったがすぐに小遣いをためて雑誌を買うようになってしまった。農家の子供なので地域的な問題もあったのかもしれないが読むものは何でも良かったようにも思う。新聞も読んでいたし読み物に飢えていたのだろうか。この本の中に出てくるような体験が無かったのが残念な気もする。「ぼくらの時代には貸本屋があった」菊池仁(新人物往来社)