認知症検診

高齢なのでそろそろ認知症を疑ってくださいということなのだろうか町役場から検診の通知がきた。自分では何の自覚症状もないと思っているがこれは本当のことは分からない。確かに忘れっぽくなっているのはわかるし何となく不安感を煽ることはいっぱいある。取り敢えず受けないと町から何度も催促の通知が来るので検査を受けてきた。病院では前の受診者と医師の会話が全部廊下に聞こえてくるのでこんな検査をするのかということが事前にわかってしまった。これなら何も問題ないだろうと思ったのだが医師の問いにつっかえてしまった。何とか思い出して事なきを得たといった状態だったが問題なしという結論だった。しかし何となく今後に不安を感じる思いもあった。

さてタイトルに魅かれて買っておいた本を読み終えた。「レビー小体型認知症」と診断された当事者が書いた本である。本人が経験した色々な事例を紹介しながらこの病気に対する理解を求めている内容である。当初はうつ病と診断されて何年間も薬漬けにされてだんだんと症状がひどくなっていく過程がある。薬を増やしながら変えていく様はまずモルモット状態である。そして薬を止めたら症状が改善していくということは私も経験しているのでよくわかる。事例の中からは周囲の理解と援助があれば特に支障なく社会生活がおくれることがわかる。それにしてもこの「ケアをひらく」シリーズは面白い本が多い。「誤作動する脳」樋口直美(医学書院)