新年を迎えて

新型コロナウイルスの流行から一年を過ぎて新年を迎えたが実態としては何も変わっていないような気がする。年末の感染者は何と増えるばかりで一向に収束する気配がない。昨年の春からは店も営業を自粛して夏までにはそれなりの成果があったのかと思った。しかし夏以降の緊急事態宣言の解除に従って行われた施策は経済政策が中心でじりじりと感染者は増え続けてきた。古本屋も店を閉店するところもありその形態を変えてきているようだ。定年退職以後のささやかな古本屋の夢もその影響下にありこれからどうしようかと思案する事態になっている。もともとお客さんが来る店ではなかったが果たしてこのままでいいのかどうか悩み続けている。この一年間で何も変わらないというのがその大きな要因だと思う。それではこれからどうしたらいいのかという答えもなくただ日々を過ごしているだけになってしまった。この年末年始はひたすら本を読んだだけだった。何しろこれからの残された時間で読み切れないだけの本が店に並んでいるのだから読み終えてしまうことはない。年が明けてもそんな生活が続いている。ニュースではまた緊急事態宣言をするようなことを言っているのでしばらくはこのままの生活が続くのかも知れない。