懐かしい思い出

新型コロナウイルスの流行は変異株の再流行などでまったく衰えを見せることがない。しかしテレビを見ていると通勤客の数は減ることなく休日の混雑ぶりも同様に減ることが無い。これでは何も変わらないような気がする。緊急事態宣言は意味もなく昨年の今頃のような緊張感はこちらもまったく感じられない。店を営業している人にとっては何ともやりきれない思いだろう。当店はすでに看板もしまってしまい営業している気配もないままだ。

そんな状態なので仕入れと称して色々な店を見に出かけることもやめてしまった。おまけに最近はやる気もなくなってしまい店の本を減らしている。売る本がなくなればそこまでだが今までにため込んだ本がかなりあるのでまだ続けていられる。最近は好きな本をネットで買っているので棚は少しずつ入れ替わっている。問題はかかる費用が高くなってしまうことだろうか。それでも先日は何とも懐かしい本に出会えた。ネットで買うとどんな本なのかがよくわからにまま注文することが多いのだが大体このようなものというイメージは掴める。

さて届いた本はそれなりに日焼けしていかにも古本であった。開くといきなりガリ版刷りのペーパーが入っていた。これは懐かしい昔の感覚を思い出した。しかも救援センターという連絡先になっている。そういえば以前に別の同人誌でこの人の名前を知っている。その時はあまり心に残っていなかったが今回読んでみて懐かしく思い出した。そういえば昔はこんな詩集をつくって配っていたのだ。薄い冊子だったのでじっくりと読んだ。「詩集白い花」秋山清(コスモス社)