再びマンガを読む

店にはマンガの本は置いていない。評論は置いているがそれも最近になって置きだした。現在店の中を整理しているのだが本も少なくなってきたので棚が空いてきたので埋めるように置いているのだ。マンガ作品もほとんど放出し最近買ったものや貰ったものが残っているだけになっている。それを家に持ち帰り再度読んでみた。懐かしいので時間をかけて読むがこの後はまた整理することになるかも知れない。神村篤作品を思い出すように読んでみた。やはり最初に雑誌の入選作として掲載された作品が一番良かったような気がする。人間がつくったロボットが人間の言うことも聞かなくなるという話である。自らの意志を持つ機械が現れる背景として現状に対して不自然なことが行われるということがある。そこから混乱して制御できなくなるということになる。人間に対して忠実な筈の機械が人間に反抗することを描き社会の中の醜い部分を表現しているのだなと再認識した。初期の作品と現在の作品を比較すると彼の向かっている先は自分の内面に向かっているようにも見える。「暖かい日陰に」神村篤(青林工藝社)