読書の時間

今まで知らなかった本や作家を色々な人から教えられながらかなり手当たり次第といった感じで読んでいる。一冊読み終えるとまたその関連で別の本も読む。参考文献として紹介されている本や引用されている文章などから調べてみたりして次の本へと読み繋いでいく。古本で安く入手できれば当然それが良いのだが少し高いことがわかると新刊でも買ってしまうこともある。昔の懐かしい本から最近の若い人が書いている本まで不思議と繋がっているから本当に脈絡のない読書になっていると思われるかも知れない。本を店で読むことはない。当初は店番をしながら本を読むというのが想定していたことだったのだが全くこれが出来ない。やはり本を読むときは孤独に自分の時間を使うことができないと無理なのだとわかった。今は朝の早起きした時間帯に集中して読んでいる。一時猫に起こされて明け方に起きだしていたのが習慣化してまだ明けきらないうちに目覚めるようになってしまったのだ。折角なので起きだして一人静かに本を読む。今日は昔知り合いから送られた同人誌を引っ張り出してまとめて読んでみた。知り合いは何度か個人誌のような感じで本づくりをしていた。最近発行された同人誌の束を出して目的の一冊を読んでみた。いつだったか古本屋で詩集をまとめて買ったことがある。全部で百冊くらいはあったろうか。何冊かは店に置いていたのだが残りは段ボールに入れてそのままになっていた。お客さんから聞かれて見せたことがあったがその時売れた本の中に知り合いが同人誌の中で触れていた本があったのだ。今日は同人誌に書かれたその部分をじっくりと読んでいた。一人で読んでいたら何だか悲しくなってきて胸が苦しくなってきた。そんな内容の文書だった。同人誌「栞」1~7号