そろそろと歩んでいます

二月に店の看板をつけて小さな立て看板を出したらポツポツとお客さんが来るようになった。当初は何の店で中はどうなっているのだろうかという好奇心でちょっと覗いてみたといった感じの人が多かった。そしてまだ本も少なく家の玄関先にそれらを並べているだけなのですぐに全部を見ることが出来るのであっという間に去って行く人が多かった。それでも本の好きな人はどこからか聞きつけてやって来ていたが並んでいる本を見てあまり興味を持てなかったようで何度もやって来るようなことも無い。以前の店に来ていたお客さんも少し来ていて少し不便な場所なのでこちらもそう何度も足を運ぶと言った風でもない。最近は町内に住んでいる人が噂を聞いて覗いていくようになった。今月に入ってやっと少しずつ暖かくなってきたので散歩中に来てくれるといいとは思うのだがお客さん曰く「入りにくい」ということだ。それは前の店でも言われていたことで商売に向いていない性格なのかやはり恥ずかしいのだ。そんな訳で趣味的な古本屋ですと言い訳をしながらやっている。営業日も週の後半から四日間で時間も午後から五時間だけとしている。やっと二か月が過ぎて本を持ってきてくれる人も出てきたし少しは本を買ってくれる人も出てきた。何とかこの地でやっていけるだろうかと言った感じで日々過ごしている。希望としては本をもう少し増やして家を改修して本を置くスペースも増やしていきたい。前の店を閉めてから約半年が過ぎたが極めてゆっくりと進んでいる(のかも知れない)。これから先の時間がどれだけあるのかはわからないが少しずつ歩んでいくしかないと思っている。それにしても今のコロナ社会は何時まで続くのだろうか。結構生活に影響しているような気がするのだが。