これからどうする、どうなる

だんだんと暖かくなってきて最近は暑さを感じるようにもなってきた。今の小川町の店を始めてからはずっと寒かったような記憶があるので嬉しい。東松山の店と違って電車通勤なので何かあったらすぐに駆け付けることも出来ないので忘れ物などをしないように気を付けている。実際に看板をつけて店を開けるようになったらそれまでのように家の修理などはできなくなった。ほとんどお客さんが来ることはないので細々とした作業をしながら過ごしている状態である。店舗に当たる面積は前の店の十分の一位である。本棚も半分以上は処分してしまった。当初は並べる本も全くなかった。それでも約半年が過ぎて何となく家の玄関先に本屋風の場所が出来てきた。昔の駄菓子屋のようだ。私は入ったことはないがこの町にも昔は古本屋があった。今でもその家は残っていてうっすらと看板も掲げられている。屋根には残念ながら草が生えている。表から見ると何となく本棚などが置かれている感じがわかる。できれば一度中をのぞいて見たいものだ。一体どんな風に本が並べられていたのか興味がある。今更だが古本屋の後に古本屋が出来ればそんな良いことはないと思う。

少しずつ本を集めて何とか現在設置されている本棚には本が並べられている。たまには本の買い取りを求めてお客さんがやって来るようにもなった。そういった意味では古本屋としてだんだんと認知されてきているようだ。問題はこれからどうするのかがあまりイメージ出来ない事だ。前の店はビルの一階を店舗として使えたので古本屋として機能していたが今のところは完全に民家で一軒家である。商店街の中ではなく近所は住宅街である。駅からも遠く不便な場所であり商売としてできるようなところではない。私としては一度閉めた店なので依然と同じような古本屋を再度やっていく事はないだろうと思っていた。古い一軒家ではあるが普通に生活できる環境は揃っていて狭いながらも四部屋もある。これがどこかの山の中にでもあれば別荘として完全に遊びに使えるのだが何とも中途半端だ。当面考えられるのは知り合いの人に寄ってもらいお茶のみをする位だろうか。取り敢えず寒かった冬の季節が過ぎてこれから暑くなる夏の季節を経験したら一年の流れがわかる。ここで小さな古本屋をやりながら何か別の事も出来るのか考えてみたいと思っている。