西の魔女が死んだを読んだ

先日やってきたお客さんから今度ジンを出すのでそこに店の紹介をしたいと言う申し出があった。私はミニコミ誌と言った時代だったが、今はリトルプレスとかジンとか言うようだ。それぞれ内容は違うのだろうがよくわからない。持ってきたのは紙上での読書会の模様をまとめて掲載するものだった。そのテーマとなる本が梨木果歩さんの「西の魔女が死んだ」という本である。そう言えば読んだ記憶がある。以前お客さんが読み終えてしまったので差し上げますと持ってきた本である。その人は本の内容よりも中に出てくるおばあさんが住んでいる田舎の家が好みのようだった。そんな家に住んで自然の中での生活に憧れている風だった。あまり知らなかったが映画にもなったのだろうか。折角なので書店にて文庫本を買ってもう一度読んでみた。既に百一刷を超えていたので人気があるのだろう。

持ってきたジンの内容を読んでいたので若い人がこの本について色々な感想を持っていることがわかった。書き出しの文章がそのままタイトルになっている。13歳の女の子が主人公でその子の言葉で物語が進んでいく。不登校になりおばあさんの家に住むことにした女の子、その両親とおばあさんの家の隣りの住人位しか出て来ない話である。こんな小さい頃から人間関係で悩んでいるのはおかしな世の中だと思う。一行だけ不自然な表現を見たが読み易く確かに映画だともっと伝わりやすいのかも知れないと思った。