2015年

8月

26日

いよいよ都内へ

古本屋を巡ってあちこちを歩いていますが、埼玉県内をほぼ歩き終えて最近は東京方面を歩いています。中央線沿線の面白い古本屋さんを結構回りました。西武線沿線もかなり回りました。という訳で神保町を除く都内へ行っています。いい店がいっぱいありますので楽しみです。江東区、文京区、練馬区、杉並区、新宿区、板橋区、中野区と全部は無理ですが、噂のお店を見て回りました。そして今月は下北沢周辺を恥ずかしながら道に迷いながら徘徊してきました。

なかなか良い古本屋がありますので嬉しいです。ただ欲しい本があってもあまり本は買えません。都内は結構値段も良いのです。店の雰囲気や様子を眺めて楽しんでいます。一様に若い店主が頑張っている様子がわかります。これも嬉しいです。私のような年寄りがやる古本屋と違って並んでいる本が面白いです。そんなことを勉強しながらじっくりと棚を見てきますので、情けない話ではありますが、帰りは結構疲れてしまいます。

都内と地方の古本屋でどう違うのかと言うと、これがあまり違わない気がします。ネット販売に頼っている店と店売りだけで頑張っている店の違いは棚にあります。併設販売していても棚の内容が違います。販売時の接客や本以外の販売品は若干違いますが、さほど気になるものでもありません。むしろ最近の洒落た店は接客もそれなりに評価できると思います。やはり本屋の本棚は眺めて見ることによって購買意欲が出てくるようです。

やはり色々な店を見学することは勉強になります。そしてどうするのかということなんですね。

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2015年

8月

20日

マンガは置いていません

自分の好きな本を集めて店をやっていますので、少し偏った品揃えになってきます。それでも色々な分野に興味があり、結構幅広い棚になっているのかなと思います。すべてを読み終えている訳ではありませんので、時間のある時に少しずつ読んでいます。以前と違って多少つまらないと思うような本も最後まで読んでできるだけ内容を把握するようにしています。これで結構時間がかかります。やはり面白い本はどんどん読み進めますが、なかなか速度が上がらない本もあるのです。これは当然のことなんですが、とにかく最後まで読んでみようと我慢して読んでいくうちに途中から面白くなってくるものもあるんですね。

棚が不足しているので全部の本を並べていません。何を削るのかと考えて結局マンガを出していません。私の持っているマンガは趣味で集めた昔の本ですので、今ではあまり喜ばれるものではないかも知れません。多少現代でも売れそうなものは有名な「まんだらけ」に送ってしまいましたので、本当に個人的な趣味本ばかりが残ってしまいました。新しいマンガはあまり読みませんので、買い取りもできずにマンガを置かない店になってしまいました。でも実はマンガはかなり好きなんです。あまり世間的には知られていないようなマンガを集めていました。そのうちにはこれら古いものを整理して何とか紹介できるようにはしたいと思っています。もう少しお待ちいただきたいと思います。


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2015年

8月

12日

出版としての本

古本屋になると新刊本を買わなくなるようですが、私の場合は以前と変わらず気になる本があると購入しています。書店の限界として棚の絶対量が限られていますので、常に注意して動かない本を返品しなければなりません。書店の仕事は返本のチェックだと言われるのですが、忘れるとその本を買い取らなければならなくなります。利幅の薄い書店で売れない本を抱えていることは経営に響きます。送られてくる本の箱の中身を見ないで返本するなどと言う話も聞きます。古本屋は不要な本を安く引き取ってそれなりの値段で売っていますので、商売上手な店はいかに安く買い取りをするか、どれだけ高く売るかということを考えますので、新刊の本を買うことなど考えられなくなっていくのでしょう。

さて本を作る側の出版に関する本も興味を持っています。小出版の本も含めて一人で本を出している人を紹介しているのが「ひとり出版社という働きかた」という本です。ここには10人の人の働きかたが出てきます。男女それぞれ5人が何故一人で出版社を立ち上げたのかを語っています。キャリアのある人ない人、都会で地方で、分野の違う本をそれぞれ出し続けているのですが、やはり本を出したいというそれぞれの想いが伝わってきます。本をつくる人の気持ちと本を売る人の気持ちがうまくつながって、今この出版社から出されている本を置いている店が少しずつ増えているようです。いいことです。

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2015年

8月

05日

商売としての本

本の引き取りの依頼があったので出かけると、閉店するので本を処分したいということでした。二階の物置部屋から出てくる本を段ボールに詰めて約10箱位になり、台車を使って三往復しました。それらを整理して、店に置く本として確保したのが10冊程、雑誌が多いので後はそのまま段ボールに詰めて見られるようにしてあります。

再三書いているように、本の買い取りもしていますが、店には自分の置きたい本しか置いてありません。それ以外の本は色々な手段を使ってなるべく捨てることのないように処分していきます。ネット販売をしていませんのでこれに結構時間がかかります。店の棚も少ないのでなるべく動かしたくないというおよそ商売らしくないやり方です。

できればゆっくり本が動いていけばいいと思っています。ビジネスとしての古本屋ですと安く大量に仕入れて、店とネットと市でどんどん売り捌いていき利益を上げていくことになるのですが、一人で細々とやっているのでとてもそんな風にはできません。そんな忙しい生活は無理なので、自分勝手ではありますが好きな本を並べて、あまりたたき売りをしないで本を必要としている人のところへ届けるという小商いを目指しています。

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